【文字起こし】長い夜の帳を上げて【ガリレオガリレイ】

 著者: 小佐田

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開始終了内容
0.07.0おつあさん、それでも地球は動くっていう名言聞いたことありませんか?
7.09.0ガリレオガリレイですね
9.012.0えー、すっごい有名ですよね
12.018.0もう一つ、ガリレオの有名なピザの斜頭実験ってご存知ですか?
18.022.0あれだよね、重いものと軽いものを同時に落としてみるっていう実験だっけ?
22.023.0そうですそうですそうです
23.025.0知ってますよ、すごい有名ですよね
25.029.0この2つってどちらも後世の創作とされてるんですよね
29.031.0え、創作なの?
31.033.0というわけで今回はガリレオガリレイという科学者の
33.038.0反省について、そしてその実験についてのお話をしていこうと思います
38.040.0はい、よろしくお願いします
47.050.0改めまして、活理中毒者計画の竹澤です
50.052.0同じく、お里です
52.056.0というわけで今回はガリレオガリレイのお話をしていこうかなと思います
56.057.0はい
57.063.0ガリレオは1564年の2月頃、イタリアのピザの郊外で生まれました
63.066.0家はそれほど宝禄をもらっているわけではなかったようなんですが
66.069.0一応貴族の分類の生まれのようで
69.075.0父親はフルート奏者の音楽家としても活動していた人物だったようです
75.080.01574年、ガリレオが10歳の時にガリレオピザを離れ
80.084.0父親の住むフィレンゼ、つまり都会への移住を行いました
84.089.0この頃に初等教育を修道院の附属学校などで受けたというふうに言われています
89.093.0そして1581年、ピザ大学へ入学
93.095.0専門は医学だったようですが
95.0101.0ガリレオが学んだのはその医学という専門を学ぶ前段階にあたる自由七学科
101.0106.0まあ今の大学でいうところの一般教養みたいな部分が中心だったようです
106.0113.0というのも、その4年後の1585年にガリレオはピザ大学を退学しフィレンゼへ戻っています
114.0120.0その後フィレンゼでガリレオはアリストテレスの著作というものを手がかりに力学研究へ没頭するようになりました
120.0126.0翌年の1586年には最初の作品である小天秤という論文を発表
126.0132.0この論文では、地金属を測るための天秤の改良についての議論を行っているようです
132.0139.0さらにその翌年、固体の重心についてという、こちらより力学的な論文を発表
139.0149.0そしてこの2つの論文の功績が認められ、1589年頃、25歳の若さでピザ大学の数学教授の地位を得ることができました
149.0156.0ガリレオがピザ大学で教えていたのは、ユークリッド地化学とプトレマイオスの天文学の主に2つだったと言われています
156.0162.0ただしここでいう天文学っていうのは、実際に星や星座の話をするのではなく
162.0168.0その動きに関する地化学の議論っていうのがガリレオの担当範囲だったようです
168.0170.0あくまでも数学教授だったんですね
170.0174.0その後人気切れになり、給食時期なんていうのもあったようなんですが
174.0179.01591年にはパドバ大学の数学教授の地位を得ることに成功します
179.0183.0パドバ大学って前にやった人が関係してたっけ?
183.0188.0そうですね、有名なところだとコペルニクスが学んだ大学でもあるんですが
188.0194.0パドバ大学、イタリアで2番目に古い大学で超名門ですので
194.0203.0古くはルネサンスの孔子になったダンテ、新曲のダンテなんかが教授を務めてたなんて話も残っていたりします
203.0211.0ガリレオはこの時期に自身の功績の一つである力学研究っていうものに強く打ち込んでいったというふうに考えられています
211.0219.0このガリレオの力学研究、天文学研究と並んでガリレオの2大功績の一つの柱となっていくのですが
219.0225.0現代の高校の教科書の力学の範囲で扱われている内容の半分ぐらいはガリレオ
225.0230.0さらにもう半分はニュートンが考えたと言ってもほとんど過言ではないかもしれない
230.0234.0それぐらいガリレオがこの時期に多くの研究結果を残していきます
234.0240.0ガリレオの力学研究、先ほどの冒頭でピサの斜頭の話を少ししましたけど
240.0246.0それに関連する落体の自由落下の研究というのがおそらく最も有名な研究でしょう
246.0253.0当時主流だったスコラ学、つまりアリストテレスをベースとした古代から脈々と受け継がれていた学問では
253.0258.0アリストテレスの落下体の法則というものが一般則として受け入れられていました
258.0264.0これは重たいものほど早く落下し、軽いものはゆっくり落下するという法則です
264.0267.0なんかこれの方が直感と合ってそうな気がしますよね
267.0273.0そうですね、まあ単純に同じ重さの鉛玉と羽毛を用意したら
273.0276.0羽毛の方がゆっくり落ちそうなそんな気はしますよね
276.0279.0しかしガリレオはこれに対する反論として
279.0284.0同じ半径の鉛の玉と木の玉、樫の木だったようなんですが
284.0290.0その2つの玉を用意し100m程度の高さから落下させるという実験を行っています
290.0293.0なるべく空気抵抗とかを同じにしたってことですね
293.0297.0そうですね、体積影響をなるべく排除するっていう目的で
297.0302.0この2つの玉には10倍から12倍ぐらいの質量差があったっていう風に言われています
302.0306.0この実験でガリレオは最終的な落下時の差っていうものは
306.0315.0全落下距離の100分の1、つまり1mを超えた差を持って落下することはなかったという風に報告しています
315.0318.0じゃあ誤差とか無視できる範囲って考えたわけだね
318.0321.0そうですね、少なくともアリストテレスの言ってるような
321.0328.0鉛玉の方が10倍早く落ちるなんてことはなかったっていうのを実験的に確かめてるってことですね
328.0336.0スピードに重さ、例えば2倍の重さの鉛玉が2倍早く落下するみたいなことはなかったってことね
336.0344.0そうですね、この実験、正確には進化学対話という本の中でガリレオは語っていくことになるんですが
344.0349.0これが後にビビアーニというガリレオの弟子だった人物によって創作され
349.0352.0有名なピサの砂糖実験というような形
352.0359.0ピサの砂糖の頂上からガリレオが2つの玉を落として同時に落ちることを確かめたんだっていう実験に
359.0363.0少し脚色というか創作されて伝わっていくっていうのが実態なようです
363.0369.0なるほどね、これすごい有名だから当たり前のようにあると思ってたけど創作だったんですね
369.0376.0そうですね、もう一つガリレオの実験の中で有名かつガリレオの才能っていうものを強く垣間見れるのは
376.0379.0斜面を転がる落体の実験です
379.0384.0この実験ではガリレオが6m程度のまっすぐな板を用意し
384.0387.0その真ん中に6cmぐらいの溝を掘り
387.0390.0そこに溶湿紙を貼ったようなものを作って
390.0397.0それを少し傾けてた状態でその溝に精銅球、精銅でできたビー玉みたいなものですね
397.0402.0それを転がしてその動きを観察するっていうような実験系を設計しました
402.0405.0この斜面を転がる落体の実験
405.0411.0高校の教科書なんかでも必ず出てきますし定地試験なんかでも問われるような有名な問題なんですが
411.0417.0この実験の特徴は落体の運動では見られなかった重力の影響っていうものを
417.0424.0坂によって重力影響を小さくすることによって観察することができたっていう点にあります
424.0427.0なるほど、あれねベクトルの分解みたいな感じで
427.0434.0遠直方向と水平方向に分解するから重力をちょっと弱めることができるってことね
434.0438.0この実験によってガリレオは等加速度運動
438.0444.0つまり同じスピードで加速していく運動っていうものの観察に成功しています
444.0447.0ガリレオは実際にはこの実験
447.0454.0水時計を使って時間を計測しながら球を転がして当てながらその計測っていうものを行い
454.0460.0最終的に重力加速度、現在でいうところの重力影響の定数ですね
460.0463.0現代の力学ではこれが9.8ぐらいって言われてるんですが
463.0468.0ガリレオは7.3ぐらいまでの数字までの近似に成功しています
468.0472.0そうか、普通に落ちるんだったら加速してるっていう
472.0475.0そういう発想に至ることさえも難しいってことね
475.0480.0そうですね、それが観察できるぐらい高い距離から物を落とした場合は
480.0486.0今度は空気抵抗による効果っていうものが顕著に発生してしまうっていうのもあって
486.0489.0実はなかなか観察が難しいんですね
489.0492.0今だったらもちろんカメラで撮っちゃえば一発なんですけど
492.0495.0もちろんそういうわけにもいかないので
495.0499.0さて最後にもう一つガリレオの実験で有名なのは
499.0502.0船上の落体、船の上での落体運動です
502.0508.0これは一定速度で走行する船のマストの上から金属球を自由落下させると
508.0511.0その球がマストの根元に落ちるという
511.0515.0言ってしまえば我々の感覚からは当たり前の法則になります
515.0520.0この法則でガリレオは感性の法則の差割を説明することに成功しました
520.0525.0この運動、船の外から見ると船は一定速度で運動していますので
525.0530.0マストから落ちた金属球は放物運動をしているように見ることができます
530.0534.0この感性の法則の発見、もしくはその説明によって
534.0540.0地動説、天動説というところの議論へ強くつながっていくつながりとなっていきました
540.0544.0そうか、地動説だからといって地球が動いていたとしても
544.0549.0それで吹き飛ばされたりみたいなことがないよということが言えるってことね
549.0554.0そうですね、当時かなり一般的だった地動説に対する反論として
554.0559.0じゃあなんで我々は吹っ飛んでいかないんだい?という当然の疑問があったわけですよね
559.0563.0それに対する感性系っていう概念の導入っていうのは
563.0567.0ガリレオの功績の一つなのかなっていう感じですね
567.0569.0感性系ってなんだっけ?
569.0580.0この船とかの動いているものそれ自体を感性系、感性の法則の感性に係りのかって書いて感性系っていう風に呼んだりするんですけど
580.0587.0静止してるやつか、等速直線運動をしているみたいな感じの
587.0590.0相対性理論みたいので使うのを聞いたことある
590.0593.0そうですね、すごく先の時代にはなるんですが
593.0600.0この辺はまたアインシュタインとかいう人が出てきた頃にまた議論の対象になっていく話にもなっていきますね
600.0604.0ちなみにこの実験については同じような話をジョルダーノ・ブルーノ
604.0610.01600年に家庭に処された哲学者なんですが、彼も著作の中で触れています
610.0614.0時代的にはブルーノの方が1600年以前の著作になりますので
614.0618.0おそらく先に行っているんじゃないかなと思われるんですが
618.0623.0ガリレオが彼の著作を知り得たかっていうのはかなり怪しいところかなと思っています
623.0630.0というのもブルーノ自身1600年に遺談ということでキリスト教会に家庭に処されていますので
630.0637.0その著作っていうものの入手制がガリレオにどれぐらいあったのかっていうのはかなり怪しいところかなと思っています
637.0643.0この戦場の落体っていうアイデア自体はもしかしたらすでに一般化していったものだったのかもしれないですが
643.0648.0それを著作という形で広めたのは一つガリレオの功績っていう感じですね
648.0652.0この辺の力学系の議論、他にも複数の実験はあるんですが
652.0657.0これらの実験とその証明またそれに関する考察っていうのは
657.0663.0ガリレオが晩年になって出版した新科学対話っていう本に収録されて広く知られていくことになります
663.0666.0ガリレオの力学研究の大きな特徴として
666.0672.0ガリレオ基本的にとにかく実用性や有用性っていうところを強く意識したものでした
672.0677.0この辺はガリレオの生まれ育ちとか思想っていうものにも深く関わってくるとは思うのですが
677.0684.0さらに後年になるとガリレオ、今日でいうところの材料力学って呼ばれる学問ジャンルの
684.0688.0一種性となるような理論構築っていうのにも取り組んでいます
688.0690.0材料力学ってなんだっけ
690.0697.0すごくわかりやすいのだと金属の棒がどういう圧力をかけた時に折れるのかみたいな議論ですね
698.0704.0じゃあその例えば物体に向かって例えば熱とか仕事とかを加えていって
704.0707.0それの蓄積とかそういうことを議論するってこと
707.0711.0そうですねガリレオが議論してたのはもっと単純な系なので
711.0716.0有名な実験系だとレンガの壁に木の板をくっつけて
716.0725.0その木の長い板の先端に重りをつけてた時にどの重さでその板がバキッと割れるかっていう実験と
725.0730.0その時にどういうモーメントや力がその板に働いているのか
730.0734.0なんていう議論もガリレオ踏み込んで行ってるんですよね
734.0740.0これって今日でも例えば橋の設計だったり建物の設計みたいなのも
740.0743.0もちろん基本的な議論のコスになる部分ですし
743.0748.0そういったところまで結構ガリレオって晩年は踏み込んでいるので
748.0758.0割と実際に即したというか実用主義みたいな部分が結構強かった学者っていう印象ですね
758.0766.0だってパドバ大学時代のガリレオ1599年にマリナガンバっていう女性と結婚して子供を持てたりもしてるんですが
766.0773.0大きなところとしては1601年当時住んでいたトスカーナ公国のフェルナンド1世の息子
773.0776.0コジモ2世という人物の家庭教師に就くことになりました
776.0782.0このコジモ2世当時ハクスブルク家とヨーロッパを二分していたメディチケの要人ですで
782.0786.0言ってしまえば直当主そういった人物になります
786.0794.0ガリレオは大学での教師をしながら大学が休みの期間中はこのコジモ2世の家庭教師として過ごしていくことになってきます
794.0799.0メディチケってことはこれからガリレオのパトロンになっていくってこと?
799.0800.0そうですね
800.0805.0さて天文学の話に少し寄りを戻していくんですが
805.0807.01609年
807.0818.0昨年その1年ほど前ぐらいにオランダで開発された望遠鏡という天体観測器具の噂を聞いたガリレオはそれを自作することを試みます
818.0825.0こうして40倍程度の倍率の望遠鏡を得たガリレオはそれを天に向け天体観測を始めました
825.0832.0望遠鏡を用いたガリレオの観察記録は正解の報告星の世界と書いて正解と呼ぶんですが
832.0836.0正解の報告という書籍にまとめて出版されました
836.0837.0これ読んだんでしたっけ?
837.0839.0この俺は一応一冊読みましたよ
839.0842.0そんなに厚い本じゃないんですよ
842.0846.0説明自体は薄手の本でスッと読めるので
846.0850.0この本の冒頭には家庭教師の教え子だったコジモ2世への献辞
850.0855.0つまりコジモ2世に捧ぐなんてことが冒頭に述べられています
855.0859.0正解の報告天文学史上でも非常に重要な本なんですが
859.0862.0トピックとしては大きく3つあります
862.0866.0まず一つ目最も有名なのが絶面のスケッチでしょう
866.0870.0ガリレオが実際に望遠鏡で月を観察し
870.0876.0そのクレーターだったり表面の様子っていうもののスケッチをこの本では大きく取り扱っています
876.0881.0当時主流だったスコラ学では月っていうのは傷一つない球形であり
881.0889.0表面に見える模様日本だったらうさぎとか西洋だとカニとか美人の横顔なんていう風に言うらしいんですが
889.0897.0その模様っていうのは月の内部の密度差によって生じているんだっていう考え方が主流でした
897.0903.0しかしガリレオが実際に望遠鏡を用いて見た月は凹凸に覆われたボコボコの形状
903.0910.0そのボコボコの形状のスケッチというそれ自体でも当時の眼覚からは大きな驚きだったのかなという風に思います
910.0914.0肉眼だけだとそこまで細かくは見えないからね
914.0924.0そうですね現在我々はそのいわゆる月のクレーターなんていうのの存在を知っているので月を見ればなんとなくその模様に凹凸っていうのをすぐに結びつけられますが
924.0930.0何も知らなかった時代の人たちにとって月っていうのはやはり神秘の塊だったように思えてたんですね
930.0936.0ガリレオの偉かったところはその凹凸っていうのをただスケッチとして報告するだけでなく
936.0947.0複数回の観察結果から光の当たり方などを考察しその模様っていうのが実際の山や谷であるっていうことを証明している点にあると思います
947.0955.0そして2点目これはオリオン座や天の川などの当時知られていた星々の観察結果です
955.0965.0ガリレオは今まで知られていた基地の星座にも望遠鏡を向け知られていた星以外にも大量の星がその間に存在しているということに気がつきます
965.0977.0さらに当時実態についての議論が行われていた天の川銀河にも望遠鏡を向けた結果銀河が多くの星が重なり合った集合体であるということをガリレオは明らかにしました
977.0985.0残念ながらこの正解の報告ではその星の詳しい位置動きなんていうところまでの組み込んだ報告はないんですが
985.0991.0ただしそれであってもガリレオの発見した星の数というのは膨大な量になります
991.01002.0もし今日の星の発見者にその命名権を与えるというルールを適用していたらとしたらガリレオは膨大な量の名付けを行なわなければならなかったかもしれないですね
1002.01010.0最後ガリレオにとっておそらく最も重要だったのの一つが3点目木星の衛星についての報告です
1010.01019.0ガリレオは同じように木星にも望遠鏡を向けその周辺に知られていなかった小さいながら明るい星を3つ見つけます
1019.01030.0その後65回程度観測を続けることによってガリレオはその星が木星の周りを回転している衛星であるというふうに最終的に結論付けました
1030.01042.0最終的にガリレオは正解の報告の中で4つの星を衛星として紐付けさらにそれにメディチ星メディチ家の星という風な名付けまで行っています
1042.01051.0この辺は冒頭の検事とかにもあった通り当時の保護者だったりパトロンだったメディチ家への配慮というかすり寄りみたいな部分もあったのかなと思いますね
1051.01061.0今日ではこれらの木星の衛星というのはガリレオ衛星という括りで知られておりユオ・エウロパ・ガニメデ・カリストなんていう名前が与えられています
1061.01070.0この名前自体はガリレオの後の年に同じく木星の衛星を観察した人物によって考案された名前だったりするみたいなんですが
1070.01076.0ガリレオは正解の報告の中で単純に1番2番3番4番っていう数字で呼んでたりするので
1076.01077.0メディチ1みたいな
1077.01079.0そんな感じですね
1079.01086.0後の人物がギリシャ神話かなんかに紐付いて名付けてるんですがそれが今採用されて今に至ってるという感じです
1086.01090.0以上がざっくり正解の報告っていう書籍になるんですが
1090.01096.0この正解の報告当時すでに有力な天文学者だったヨハネス・ケプラーの手元にも渡っており
1096.01101.0ケプラーとガリレオの間でこの本に関する書簡っていうのも交わされていたりします
1101.01106.0その書簡は正解の報告者との対話というタイトルでケプラーの方から出版されており
1106.01112.0ガリレオの主張の裏付けというかバックアップなんていうのにも使われたりもしました
1112.01117.0ケプラー自身も後に望遠鏡を考案なんかしたりしてるようなんですが
1117.01120.0ただケプラー自身は目が悪かったっていうこともあり
1120.01124.0自身での望遠鏡による天体観測は行っていないようです
1124.01128.0これら正解の報告っていう本の花々しい功績をもって
1128.01133.0ガリレオはトスカーナ大公月の哲学者兼数学者に任命され
1133.01135.0そしてフィレンツにと戻っていくことになります
1135.01140.0ガリレオのこの時期の天文研究でもう一つどうしても触れておかねばならないのが
1140.01143.0太陽の黒点に関する議論です
1143.01148.0太陽黒点っていうのは要は太陽の表面で生じる温度の低い部分が
1148.01152.0地球から見ると少し黒っぽく見えるという現象なんですが
1152.01156.0ガリレオはこれについても望遠鏡を用いた観察を行い
1156.01160.0その黒点っていうのが太陽の表面付近に存在し
1160.01166.0かつ現れたり消えたりっていうのを周期的に繰り返してるっていうことを発見しています
1166.01171.0この黒点に誰が気づいたのかっていう議論は結構難しい部分がありまして
1171.01175.0この同時期、同時代に黒点について述べている学者だけでも
1175.01178.0ガリレオの他にも2人いると言われています
1178.01182.0一人がダービット・ファドリツイスという人物
1182.01184.0この人物は1611年に
1184.01191.0太陽表面上に観測された反転とその太陽に伴う回転についてという論文を発表し
1191.01196.0黒点から太陽が自転しているということを明らかにしています
1196.01200.0ただし彼の事実っていうのは結構科学的な曖昧さが残っていますので
1200.01203.0一般的には発展者としてはカウントされていません
1203.01207.0もう一人、クリスト・シャイナーという人物
1207.01209.0彼はイエズス会の修道士だったんですが
1209.01215.0この人物も1611年に望遠鏡の観察で太陽黒点を発見しています
1215.01220.0ただし彼はそれを太陽の表面上についているものではなく
1220.01225.0太陽のすぐ近くを回っている衛星その彼だっていう風に考えていたようです
1225.01231.0結果的にガリレオの太陽黒点論は1613年に出版されましたので
1231.01234.0シャイナーの発表より後になってしまい
1234.01240.0そのため最初の発見者という称号はシャイナーに与えるべきだという議論もあるんですが
1240.01246.0結果的により真実の方に近づいたのはガリレオだったという風に言えるのかもしれないですね
1246.01252.0ただしかしこの話、測定制度に関してはシャイナーの方が上だったっていうような話もあるので
1252.01259.0現在でも太陽黒点の発見者は誰かなんていうのはちょっと科学史上のトピックスとして扱われているようです
1259.01265.0以上がざっくりガリレオが、ガリレオがこの時40歳ぐらいなんですが
1265.01271.0その頃に行った天文研究と陸薬研究の概要になりますね
1271.01274.0というわけで時間もいい感じなので
1274.01280.0このガリレオの後の内容は多分後編になるのかな
1280.01285.0そうですねガリレオの天文研究っていうのがこんなような形になるんですが
1285.01291.0ですがガリレオで最も有名なのってその後に来るガリレオ裁判の話
1291.01297.0最初に地球はそれでも回っているなんて話もしましたけどその部分になるかと思うんですね
1297.01300.0ちょっとどうしても1回に収まりませんので
1300.01307.0ちょっと次回のところで少しガリレオのその後念についての話をしようかなと思っています
1308.01312.0きっかけは1613年のある朝
1312.01316.0ガリレオの弟子だったベネデッド・カステリという人物が
1316.01320.0トスカーナ宮廷の朝食会に招かれたことから始まります
1320.01326.0この朝食会の食後、何気ない雑談の中でメディチエイ星の話が話題に上がった際
1326.01332.0ガリレオの弟子だったカステリはガリレオの業績を紹介するようなつもりで話をしていると
1332.01339.0そこに同席していた哲学者のコジモ・ポス・カリアという人物がある指摘をします
1339.01345.0それは地球の運動という主張は聖書に反しているのではないかという指摘でした
1345.01351.0ここだけで終われば、まあよくある天文学者と哲学者同士の議論だったのですが
1351.01358.0この時同席していたコジモ二世の母親であるクリスティーナ母皇がこの話に興味を引きます
1358.01362.0クリスティーナ母皇はカステリに対して何点か質問を行い
1362.01369.0カステリはガリレオの代弁者としてその弁明に努めたようなんですが、最終的には説得に失敗してしまいました
1369.01376.0そのためガリレオはこのクリスティーナ母皇を説得するため長い長い手紙を書くこととなったのです
1376.01381.0このガリレオのしたためた手紙はやがて思わぬ人の手へと渡り
1381.01385.0そしてガリレオの人生の厄介事へと巻き込んでいくことになるのですが
1385.01389.0この時点でそんな結末を予想している人は誰一人いませんでした
1389.01393.0というわけで今回も終わりましょうか
1393.01396.0次回はガリレオの後半の予定です
1396.01398.0はい楽しみにしています
1398.01400.0というわけで今回も終わりましょうか
1400.01401.0はいありがとうございました
1401.01403.0ありがとうございました
1404.01412.0ガリレオが望遠鏡を作ったのが1609年なので
1413.01418.02009年がそれから400年というメモリアルイヤーだったんですよね
1418.01424.0この年に天文学会だったか物理学会かなんかが
1424.01428.0君もガリレオプロジェクトっていうキャンペーンをやってたんですよ
1428.01436.0これ何かっていうと2000円から3000円ぐらいでガリレオ望遠鏡作成キットみたいなのを
1436.01441.0この学会が販売しててそれを買って自分で組み立てて
1441.01445.0天体観測の記録なんていうのをそこに送ると
1445.01451.0なんか君もガリレオプロジェクト参加賞みたいな賞状がもらえるっていうプロジェクトだったらしいんですよね
1451.01455.0僕全然後から知ってこれについて触れてる文章を読んで
1455.01458.0ちょっと面白そうだなと思って調べてたら
1458.01461.0その当時使われてたキットがまだアマゾンで売ってまして
1461.01462.0買えたんですか?
1462.01464.0そう買えたんですよね
1464.01470.0僕が買ったのはコルキットスピカっていう3000円ぐらいだったかな
1470.01476.0簡単なキットなんですけど本当にラップのシーンあるじゃないですか
1476.01483.0ラップのシーンみたいなやつと突レンズみたいな感じのすごく簡単な作りではあるんですけど
1483.01488.0それ組み合わせてあげると40倍ぐらいの天体望遠鏡が作れちゃうんですよね
1488.01492.0じゃあ実際にその400年前と同じぐらいの性能
1492.01494.0そうですね
1494.01499.0実際に組み上げて一応月面の観察させてみたんですけど
1499.01502.0結構思ってたよりは難しいなっていう印象で
1502.01504.0凹凸見えましたか?
1504.01506.0凹凸は見れましたよかろうじてですけど
1506.01508.0ピントとか合わせるの大変?
1508.01511.0そうですねちょっとまあやはり簡単な作りなのと
1511.01515.040倍とはいえ夜空ってやはり広大なので
1515.01521.0好きほど大きい天体でも探すのに結構コツというか経験がいるって印象でしたね
1521.01524.0なるほどそうか見つかんないもんな400倍とかだったら
1524.01526.0どこに合わせていいのか分かんない
1527.01531.0この間あれは月食か月食あったじゃないですか
1531.01538.0その時に私が望遠レンズ使って月の写真を撮ろうと思ったんですけど
1538.01540.0見つかんないんですよね
1540.01542.0なんかそういうのと同じ感覚かなって思った
1542.01546.0そうですねなかなかこれはこれの以後の天文学者たちにとって
1546.01549.0ずっと悩みの種になっていくんだろうなーなんてことを感じましたね
1549.01553.0そうだねそうか望遠鏡がより精度が高くというか
1553.01557.0倍率が大きければ大きいほど探しにくくはなってきますからね
1557.01563.0そうですねこのキットまだアマゾンで3000円ぐらいかなって買えたりするので
1563.01567.0ご興味あればぜひという話です